〔095〕久住山 (1,787m)
2011年05月04日(当時61歳)
久住山は九州で二番目に好きな山
  九州で一番好きな山である ”大崩山”には適わないが、今回の山歩きでぐっと株が上がってしまった。 今回の遠征では登る予定では無かったが、天気が回復したので一山増やしたのが功を奏した。 どこからでも大展望の九重山系にはもう
一度来て見たいものだ。
牧ノ戸峠の登山口は大混雑
  昔、G・W中に来た時も駐車場には車が停められなかったが、今回も帰路途中で見たやまなみドライブウエイの牧ノ戸峠周辺には駐車場に入れない車が長蛇の列を成していた。 由布岳に向かった中野さんは車を停められたのだろうか?
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大分県竹田市九住町大字久住


標高差:729m
日本百名山』 9年振りの ”久住山”だが、雄大な展望は健在だった。
Road Map :R422にて久住高原に入り、赤川温泉へと向かうと赤川登山口がある。
Route Map:赤川登山口を基点に久住山、中岳、天狗ヶ城、扇ヶ鼻を周回する。
赤川登山口 久住山 久住分れ 中 岳
5:17 7:08 7:24 7:53
中 岳 天狗ヶ城 久住避難小屋 扇ヶ鼻分岐 扇ヶ鼻 赤川登山口
8:08 8:17 −−− :11 9:29 10:38
トータル:5時間21分 (休息時間含む)
下り:2時間30分(中岳から)
登り:1時間51分(久住山まで)
04/29 04/30 05/01 05/02 05/03 05/04
高隈山 尾鈴山 市房山 国見岳 傾 山 久住山
'11年度の九州遠征
最高峰は中岳(1,791m)
ウィキペディアから
  大分県竹田市(旧久住町)にあり九重連山を形成する火山。 標高1,787m。中岳、三俣山などとともに久住山系と呼ばれる山塊をなし、坊ガツルを挟んで東側の大船山等からなる大船山系と対峙する。
九重連山の主峰であり、九重連山の山開きは久住山と大船山で交互に行われている。 西麓の牧ノ戸峠や北麓の長者原から登山道が整備されている。 また、南麓には久住高原が広がる。
  早朝、出発準備をしていると、これから出発しようとしていた名古屋の中野さんが俺を見付けて声を掛けて来た。 偶然、同じ駐車場で車中泊していたのだ。 そうと判っていれば昨夜は酒盛りが出来たのに・・・  俺は久住山は2度目なのでマイナーな赤川登山口を選んだのだが、何で中野さんがこの登山口から登ろうとしているのか理解出来なかった。 兎に角、一緒に登ることにして慌てて出発準備をする。 慌てた準備なので忘れ物がないか何度もチェックをしたが、この後、GPSのSWを入れてないことに気付く。
”赤川登山口”の駐車場は上下に二段あり、結構広い。 ログハウス風の
格好の良いトイレは掃除がされておらず、かなり臭かった。
偶然、出会った中野さんと5時17分に出発する。
赤川温泉への車道を進むと左手に登山口があった。
少し歩くと ”扇ヶ鼻”と ”久住山”の分岐に着く。 中野さんは
今日、由布岳も登るとのことで、久住山から中岳をピストンの予定
らしいが、俺は下山時は ”扇ヶ鼻”を周ることにする。
沢沿いの道から一登りすると24分にて林道に出た。
この後、林道を3回横断することになる。
登るに従い勾配が増して来て火山灰土のヅルヅルの道になってきた。 この後、中野さんはビューっと滑り下りて来たので、それを見て俺は右手の草原に逃げた。 アイゼンが欲しい程のズルズル道だったので、中野さんはここを下りに使いたくなくなり、俺と同じく ”扇ヶ鼻”へ周回すると言ってくれた。
ヅルヅル帯を抜けて、次は岩ゴロゴロ帯になる。
岩ゴロゴロ帯の道が随分と歩き易く感じた。
前方に ”久住山”が望める様になってきた。
ここから先には樹木が無く、高山帯の様相をしていた。
振り返れば ”久住高原”を望める大展望であるが、
相変わらずの黄砂でこの始末。 大展望が台無しであった。
直登コースなので、それなりの勾配となってくるが、
それでも登り易い道と感じた。
あの稜線に出れば大展望が待っている。 はず!
1時間51分にて ”久住山”(1,787m)に着く。 赤川登山道が最短コースと
思っていたが、'02年に牧ノ戸峠から登った時は2時間だったので、
どちらのコースからも所要時間は変わらない感じだ。
圧倒的に牧ノ戸峠から登ってくるハイカーの方が多かった。
山頂直前から隣りの山 ”扇ヶ鼻”を見る。
この辺りでは一番のっぺりとした魅力の薄い山だ。
”久住山”の山頂からは360°の大展望だ。
これから向かう最高峰(たった4m高いだけ)の”中岳”は逆光となり写りが悪い。
今年3月末に ”湧蓋山”から見た ”硫黄山”の噴気もここからは近景でばっちり望めた。
眼下に広がる ”久住高原”ではあるが・・・
本来ならこの方向に ”阿蘇山”が見えているのだろう。
久住山の山頂で7分程休憩して、”久住分れ”に下りる。 どこからでも展望は最高だった。
歩きながら中野さんと喋りぱなしなので、時間のチェックをよく忘れる。
目の前の窪地が ”空池”、その後ろには”星生山”。
”硫黄山”からの噴気が近くなる。
水の綺麗な ”御池”の縁を周って行く。
右側の稜線を最高峰の ”中岳”へ登って行く。
”中岳”から見た、登って来た山、これから登る山を見る。
2時間36分にて九重山系最高峰の ”中岳”(1,791m)に着く。
今回まで ”久住山”が一番高いと思ってたが、ここまで来るハイカーは皆 ”中岳”が最高峰だと知っていた。 知らなかったのは俺だけ?
再度、久重山系に来て良かった。
今年の3月には ”大船山”から ”久住山”を見ていたが、実はこの ”中岳”を見ていたんだ。
こう見てみると登ってみたい山が一杯ある。 高速道路土日千円が続くのであれば、もう一度来てみたい。
”中岳”で朝食とする。 中野さんは暖かいコーヒーを入れてくれた。 意外とマメな人だった。
”天狗ヶ城”への登りは見た目程にはきつくなかった。
”中岳”を下山して ”天狗ヶ城”に向かう。
この稜線歩きは真にアルプスの雰囲気だ。
”天狗ヶ城”から見たコバルトブルーの ”御池”。
先ほどは ”御池”の縁を歩いて ”中岳”に向かっていた。
”中岳”から9分で ”天狗ヶ城”(1,780m)に着く。
ここからも大展望、これで1,700m峰を3山登ったことになる。
同じ景色を何度も撮っている様な!。
噴気の向こうに薄く見えるのが ”湧蓋山”(1,500m)。
ここから見る ”久住山”の山容は自分の記憶にある ”久住山”の山容ではなかった。
”山ガール”が沢山居た。 山ガールは好感持てるが、それのカップルの山ボーイには
こいつらバカかと思ってしまう。 俺ももう少しお洒落をしようかな。 流行の山ガールは
一過性のものと思う。 雨に打たれてドロだらけになれば一気に止めてしまうだろう。
”久住分れ”に戻ってくる。
背後の ”星生山”(1,762m)にも行きたかったが、言い出しそびれて行かなかった。
左が ”トイレ”、右が ”避難小屋”。
綺麗な ”トイレ”だった。
”星生山”の避難小屋に下りて行く。
”西千里ヶ浜”から見る ”久住山”が俺の記憶の中にある ”久住山”の山容だった。 奇しくも9年前のショットと同じになってしまった。
”西千里ヶ浜”の穏やかな道から ”星生山”を見上げる。
”中岳”から1時間03分にて ”扇ヶ鼻分岐”に着く。
牧ノ戸峠から沢山のハイカーが続々と登ってくる。 流石、G・W、流石人気山の感じだ。 ジジババから子供連れの家族、犬を連れた人、山ガールとファミリーハイキングの山の様で多彩なハイカーで一杯だった。
”中 岳”から1時間21分にて ”扇ヶ鼻”(1,698m)に着く。
ここには一組のハイカーが居ただけの静かな山頂だった。
”扇ヶ鼻”への道に入ると ”久住山”側と違いハイカーを
まったく見掛けない。 緩やかな道を登って行く。
前方に久住高原を見ながら下山して行く。 一部ズルズル道もあったが、”久住山”に突き上げる道よりは遥かに歩き易い道だった。
”扇ヶ鼻”は遠くから見る穏やかな山容とは違い、
山頂には岩が多く険しい雰囲気の山だった。
ファンタスティックな道を歩いているが、
これは道間違いで登山道は右側に通っていた。
草原帯となり展望の良くなった登山道を下って行く。
くじゅさん
折角、2人居るのだから写真の撮りっこをしておく。
駐車場に戻り、5時間21分にて ”久住山”を終える。
帰宅途中の道路から見た ”久住山”は、天気は良いのだが、
黄砂で見通しが悪く、残念な山容になってしまった。
樹木が切れれば大展望であるが、パッとした展望では無かった。
2024年1月16日改定